蓄電池のリースってお得なの?メリットとデメリットを解説
災害の備えや電気代節約を考えて、蓄電池の導入を検討している人が増えています。ですが、どうしてもネックになるのが導入のための初期費用。工事代なども考えると100万円以上かかるケースが多くなります。そんな時に気になるのが、蓄電池のリースです。この記事ではリースのメリットデメリットについて解説します。
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蓄電池のリースとは?
蓄電池は購入する他に、リース契約をするという選択肢もあります。毎月のリース料を支払うことで蓄電池を長期間利用でき、契約期間は10年以上が多く、原則として中途解約はできません。
リース料金は、契約する会社や蓄電池の機種、容量、契約期間によって異なります。
蓄電池をリースするメリット
購入した際と比較して蓄電池のリース契約はどのようなメリットがあるか解説します。
初期費用を抑えられる
蓄電池をリースする最大のメリットは、初期費用がほとんどかからないことです。通常、蓄電池を購入するには100万円以上の初期費用が必要です。この問題のために、蓄電池導入を見送っているケースも多々あります。
しかし、リースであれば初期費用をそれほどかけずに蓄電池を導入できます。導入に関わる工事費も毎月のリース料金に含まれます。また、初期費用が抑えられることで、蓄電池と太陽光発電を組み合わせた導入も検討できるでしょう。
メンテナンス費が含まれている
蓄電池は10年以上と長期間にわたって使用するため、故障などのトラブルや定期的なメンテナンスが必要です。リース契約であればこれらの費用もリース料金に含まれています。もし、修理が必要になった時も、急な出費に慌てる必要はありません。
使用期間が短いと安く済む
蓄電池を利用したい期間が予め分かっているのであれば、リースの方が料金的に安く済む場合があります。リース契約は原則10年以上となりますが、使用想定期間が10年であれば概ねリースの方が割安になるでしょう。
蓄電池をリースするデメリット
蓄電池のリースは必ずしも良いところばかりではありません。ここでは、リースのデメリットについて解説します。
蓄電池の容量・性能を選べない
蓄電池は多くの場合、リースしている業者によってメーカーや機種、容量があらかじめ決まっています。もし、あなたに家庭の電気使用状況を考えて希望する機種や容量があったとしても、リース業者が取り扱っていなければ導入できません。
また、蓄電池をリースしている業者はとても少ないため、お住いの地域によってはリース契約ができない場合もあるでしょう。
長期間使うと割高になる
現在、販売されている蓄電池は性能が向上し、通常は15〜20年程度使用できる機種が増えています。これだけの期間を利用することを考えれば、リース料金は割高になってしまいます。
また、長期間使うほど費用対効果は高くなるので、リース契約では電気代節約にはあまり向いていないでしょう。
中途解約ができない
蓄電池のリース契約は、原則、中途解約はできません。10年や15年と固定されたリース期間は、リース料金を払い続けることになります。リース契約後に、「期待していた効果がなかった」「急に転居することになった」などの問題が起きると、使用しなくてもリース料金を払い続けるか、契約を途中で破棄するために違約金を支払うことになります。
また、契約破棄した場合には、違約金の他に機器の撤去費用を請求されるケースもあります。リース契約する際は、確実にリース期間使用できるかをしっかりと検討してください。
蓄電池をリースすべきケース
メリットとデメリットがある蓄電池のリースですが、どちらを選ぶべきかは導入する際のシチュエーションによって異なります。ここではリースした方が良いと思われるケースについて解説します。
初期費用がないけど急いで導入したい
災害などに備えて蓄電池を導入したいけど初期費用が足りない場合は、リース契約が適しています。災害はいつあなたの家庭を襲ってくるか分かりません。蓄電池購入資金を貯めている間に災害に巻き込まれては、そもそもの目的を果たせません。
また、万一の事態に備えて貯蓄を減らしたくない人にも、リースは検討すべき方法でしょう。ただし、長期的には費用が高くつくことを、必ず理解しておいてください。
10年程度しか使う予定がない
様々な事情によって現在の住居で10年程度しか蓄電池を使わないのであれば、リース契約が費用的に安く済む場合があります。リース期間を満了すれば撤去費用なども負担しなくて済むでしょう。
ただし、本当に安く済むかはリース契約の内容によって異なります。事前に契約内容をよく調べて、10年使用した場合の費用をしっかりと計算してください。
急な出費を抑えたい
蓄電池は災害や使用環境によって、故障などのトラブルが起きる可能性があります。メーカー保証期間内であれば無料で修理・交換してくれます。しかし、保証期間を過ぎたり、保証対象外の使い方をした場合、修理代は自己負担となります。故障は予期せぬタイミングで起きますので、どうしても急な出費となりがちです。
このようなトラブルが起きた場合でも、リース契約であればリース料だけでメンテナンスや修理対応してもらえます。ただし、これらのサービスには適用外となるケースもあるので、事前に契約条件をしっかりと確認しておきましょう。
リースか購入か迷ったら
様々なケースについて解説しましたが、これらを全て一般の人が検討するのはかなり難しいと思います。そういう場合は、まずは専門家に相談するのがおすすめです。
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