太陽光発電を一戸建てに設置することでメリットはある?
戸建てを建てる際に太陽光発電の設置を検討する方も多いのではないでしょうか。余った電気を買い取ってくれることにより電気料金節約が見込めるからか、現在多くの人から注目されています。
各自治体による補助金制度を利用できるようになったこともあり、住宅用太陽光発電の導入率は2012年に40万件を超えましたが、電気の買取価格が年々下がっていることもあり、2019年の導入率は15万件に留まっています。果たして一戸建ての住宅に太陽光発電はメリットがあるのでしょうか?結論から言うと、かなりあります。
ここでは太陽光発電を一戸建てに設置することでのメリットをいろいろと解説していきますので、導入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
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太陽光発電とは
太陽光発電を住宅に設置するメリットについて考える前に、まずは太陽光発電とはどのようなものなのかについて、おさらいしておきましょう。
太陽光発電とは、無限の資源ともいえる太陽の光から電気を作る、再生エネルギーシステムの1つです。1958年に打ち上げられたアメリカの人工衛星「ヴァンガード1号」の宇宙における動力電源として利用されたのが始まりであるといわれています。N型、P型といった2種類のシリコン半導体を重ね合わせて作られているソーラーパネルやモジュールなどの太陽電池に光を当てることで発電します。
温室効果ガスを抑止しようとする動きが世界中で広まる中、これらを発生しない太陽光発電システムはパネルのコスト低下も相成って、一般の住宅にも普及するようになりました。
太陽光発電を一戸建てに設置することによるメリット
近年目覚ましい勢いで普及し、一戸建ての屋根上に取り付けられている光景もしばしば見かけるようになった太陽光発電。設置することでどのようなメリットが見込まれるのか、詳しく解説していきます。
電気代が安くなる
自宅で発電した電気を昼間に利用することができるため、電気料金を削減することができます。私達が利用する、電力会社から供給された電気は、昼間の料金よりも夜間料金のほうが安く設定されています。システムを導入し、昼間は太陽の光によって自家発電した電気を使用し、料金が安くなる夜間の時間帯だけ電力会社から電気を買うようにすれば、トータルの電気料金を安く抑えることが可能です。
使わなかった電気は買取してもらえる
昼間に発電した電気が自宅で使いきれずに余ってしまった場合は、電力会社に買取してもらうことも可能です。充分な発電が見込まれる晴れた日の昼間は自宅で発電した電力を使いつつ、余れば電力会社に買い取ってもらい、雨の日や夜間のみ電力会社から供給された電気を使用するようにすれば、電気料金削減が大いに期待できます。
災害時の非常用電源になる
近年話題になるのが災害時におけるライフラインの確保。自宅に太陽光発電があれば電力会社から電気の供給がストップしてしまっても、電気を使用することができます。エンジン式の自家発電機のように燃料も必要なく、半永久的資源ともいえる太陽の光があれば使用可能。万が一の備えとしても、導入を検討してみる価値があるのではないでしょうか。
断熱効果により屋内が快適になる
屋根上のソーラーパネルが太陽の光を吸収するため、暑い夏には遮熱効果が期待でき、室内の気温上昇を防ぐことができます。逆に寒い冬は太陽の光を収集するソーラーパネルが冷気の侵入を防ぎます。
デメリットはある?
太陽光発電を導入することでのデメリットといえば、やはり天候に左右されることでしょう。悪天候が続けば発電率も当然悪くなりますし、雪の多い地域ではソーラーパネルに雪が積もって発電を妨げることもしばしば。
- 年間の日照時間が少ない
- 年間の積雪量が多い
このような地域では太陽光発電の設置を慎重に進めることをおすすめします。
また、定期的なメンテナンスや修繕が必要であり、
それに対するコストが定期的に発生することもデメリットとして加えておきます。
太陽光発電を有効に利用しよう
太陽光発電はSDGs活動が盛んにおこなわれている現代において、有効な再生エネルギーとして注目されており、今後の再生エネルギー推進活動の中心を担うともいわれています。自宅に設置すれば電気が自給自足でき、余った電気も売れることから相当な電気料金削減が見込めますし、非常時の電力としても期待ができます。このシステムを有効に利用し、家計にも、地球にも優しい環境保全活動にあなたも参加してみませんか?
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