太陽光発電に向いている地域とは?
田舎で遊ばせている広大な土地を、何に利用しようかと悩んでいるのであれば、このような活用法を検討してみてはいかがですか?
- 太陽光発電設備を設置して売電収入を得る
- 太陽光発電用地として売買する、もしくは貸し出す
もちろん全ての地域で行えるわけではありません。場合によっては諦めなければならないケースもあります。果たしてどのような条件が揃っている地域であれば、太陽光発電に向いているのでしょうか?
今回は太陽光発電に向いている地域、向かない地域、それぞれの特徴について解説していきます。ご興味のある方は最後までぜひお付き合いください。
この記事を読むための時間:3分
太陽光発電に向いている土地の条件は?
まずは太陽光発電に向いている土地の条件について解説していきましょう。
日照時間が長い
太陽光発電は太陽の光をパネルに当てて発電する仕組みになっているので、日照時間の長い地域は設置に向いています。日照時間が長ければ長いほど大量の電気を作ることが可能です。
広い
太陽光パネルを何枚も設置するようになるため、広大な敷地が必要になります。10KW以上の産業用太陽光発電システムを設置するためには最低でも約200平方メートル(約60.5坪)以上は必要です。ちなみに50KWの太陽光発電システムを設置するのに必要な土地の広さは約500平方メートル(約150坪)になります。
土地が平坦である
太陽光パネルは傾斜を30度位にするのが一番発電効率が良いとされており、傾斜のある土地はむしろ向いているかのように思われがちですが、あまり傾斜があると太陽光パネルやその他設備を設置する際に補強工事が必要になります。設置費用を極力押さえたいのであれば、平坦な土地のほうがむしろおすすめです。
地盤が強い
大きな太陽光パネルを何枚も設置するには地盤の固さも必要です。地盤が緩いと大雨の時や地震の時などに設備全般が崩壊してしまう可能性があります。
近くに電柱がある
作った電気は電線を通じて電力会社に供給しないと売ることができません。従って設備の近くには電線が必要になります。無い場合は新たに電柱を設置することが必要となり、その際の費用は事業者負担となる為、初期費用をとにかく抑えたいのであれば、付近に電柱がある土地の活用をおすすめします。
自然災害発生が少ない
台風や洪水、地震などの自然災害が少ない地域は、太陽光パネルやその他設備を損傷なく、安全に運行することができます。また、雪は太陽光パネルに積もると発電効率を下げてしまうので、雪があまり降らない、温暖な気候の地域のほうが太陽光発電には向いています。
海岸から遠い
海岸からの潮風による塩害は電子機器の寿命を縮めてしまいます。海から離れた土地を選んだほうがこれらのリスクを軽減することができます。
太陽光発電に向かない土地とは?
太陽光発電に向かない土地の条件として、次の項目が挙げられます。
- 200平方メートル以下の狭い土地
- 日照時間が短い土地
- 周りに太陽の光を遮るような高い建物や木がある
- 地盤が緩い
- アクセスが悪い
太陽光発電は太陽の光のみで電気を作るため、日当たりが悪く、日照時間が短い土地は利用に向かないでしょう。また、パネルを何枚も設置するため、狭くて地盤がしっかりしていない土地の利用は諦めたほうがよいと思われます。なお、災害発生時や設備トラブルなど、万が一の際にすぐに訪問できないような僻地や離島の利用も避けたほうが無難でしょう。
設備設置の手続きについて
設備を設置する前に、その土地が何に利用できるのかを表した「地目」を必ずチェックしてください。例えば候補地の地目が「雑種地」「原野」「山林」「宅地」であれば、そのまま太陽光発電で利用することができますが、「農地」として登録されている場合、農地転用の手続きを行い、その後地目を変更して初めて設備を設置することが可能になります。地目の変更はこのように複雑な手続きが必要なため、活用前に一度調べておくことをおすすめします。
太陽光発電で空いた土地を有効活用しよう
設置に向いている土地の条件を並べてみると、都会よりも田舎のほうが向いていることがわかります。もし田舎に遊ばせている土地があるならば、太陽光発電で空いた土地を有効活用してみませんか?リスクが少ない投資を探している方には特におすすめです。
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